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ＩNTRODUCTION

「ご飯おごるよ」

たまたま腹を空かせていたところに、甘い誘惑の声。
手近なファミレスに誘われるまま空腹を満たす食事をして、
さて帰ろうかという時に、猛烈な眠気に襲われる。
目を覚ますと、そこは見慣れない部屋。
身体はやけに熱っぽい。

「やぁ、目が覚めた？」

見覚えのある男の顔。
そういえば、飯を奢ると声を掛けてきたのはこの男ではなかったか？

「君があんまり可愛いから、僕のものにしたくなっちゃった」

身体を動かそうと思っても力が入らない。
それどころか、

「ホント、可愛いなぁ…」

ほんの少し身体を触られただけで、まるで電撃に打たれたように身体が跳ねる。
この感覚は一体何なのだろう？
理解出来ぬまま、服を剥かれ、痴態を晒し、写真に収められていく。
「こんな写真ばら撒かれたら、君も、君の許婚も、困るよね？」

男は１ヶ月自分の言うことを聞けば、写真は返してくれるという。
自分はとにかく、婚約者が辱められることだけは避けたい。
元男だった少女には、男の言うことを聞く以外選択肢はなかった。